兵四郎節(金沢市)                        編曲:南部松磐

1 ハアーお菊いくぞい 一番鶏じゃ(一番鶏じゃ) 殿の待ちいる おくら谷

(ヨーイヨーイヨイコラショーヨイヤナー)(以下繰り返しはやし・はやし略)

2 月も光も 日の目も見えぬ 頼るタンコの灯の光

3 行ってくるどと ちょうだの外で 妻とその日の別れごと

4 喋々たわむる 菜の花でさえ たんころ油で御用勤め

 

   藩政時代から金沢の北郊の犀川校下、はその昔、日本三大用水の一つ、辰巳用水造成の作業唄として歌い継がれ、いつのまにか消滅同然となっていた元唄が地元の袋板屋町会や校下有志たちによって「兵四郎節」と名付けられ、「このままでは伝統の唄がなくなってしまう」と創作された。元唄のやや哀調を帯びた調子を生かしながらいくらか現代風にアレンジした。