おっしょべ節(小松市粟津温泉)

 

1 おっしょべナー 小さいときゃ 負われたり 抱かれたり

  ややの乳まで 飲んだそうな

  (ソレややの乳まで 飲んだそうな)(以下繰り返しはやしことば略)

 

2 おっしょべナー 十七 湯宿の窓にもたれ

  だれに粟津のもの思い

 

3 おっしょべナー 恥ずし 竹松さんに焦がれ

  募る思いの 文を書く

 

4 おっしょべナー 胸の火 消される春の夜は

  のぼりつめます 松の木も

 

5 おっしょべナー 願いがかのうて 

二人で那谷の観音 礼参り

 

6 粟津ナー 粟津名物 おっしょべ節

  ひと踊り あと出湯にひとまかせ

 

     小松、粟津温泉に伝わる「おっしょべ節」は、その昔、湯宿に「お末」という名の下女が働いていた。お末は、その向いの湯宿で下男をしていた「竹松」と恋仲になった。竹松はお末の部屋へ忍び込もうと松の木によじ登ったところ、足を滑らせて落ち、したたか腰を打ち付けた。そのエピソードを歌ったものである。

「べ」は、若い娘の名に「べ」を付けて呼ぶのは、加南地方の古いなまりで、一種の愛称ともいえる。「お末」が「おすえべ」になり、「おっしょべ」になったと言われている。太鼓と笛に導かれる曲で明るく楽しい快テンポのものである。毎年、8月26日から3日間、温泉街は、繰り広げられる「おっしょべ祭り」で賑やかに歌い踊られる。