利家一代(金沢市)        作詞:平山忠夫 作曲:沢 しげと 編曲:池多孝春

 

1 手柄立てねば 出世はできぬ 戦国乱世 武勲を競う

  命は一代 名は末代 信念抱いた 若武者こそは

  犬千代荒子(あらこ)の かぶき者

2 常に健気(けなげ)に 励ます妻が 今では(りん)と 前田家守る

  昨日(きのう)の味方は 明日(あした)は敵の 群雄(ぐんゆう)割拠(かっきょ) 

  凌(しの)いで咲いた
 利家まつの 夫婦愛

3 天下統一 心に秘めて 北國金沢 居城と決める

   主君は三代  側(そば)にはまつが

  支えて(は)えた 百万石の 前田利家 名を残す

   前田利家は、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康に比べるとマイナー(小さい)な印象がある。加賀百万石の地元金沢市でも、よほど歴史にくわしい人でないと、前田利家の名前は知っていても、どのような生涯を送ったのか知らないという人が多いのではないか。前田利家の生涯は、大きく二つの時代に分けられると思います。槍の又左、かぶき者の又左と呼ばれて信長に仕えた時代。そして、大老として豊臣政権を支えた時代である。
NHK大河ドラマ「利家とまつ」(平成14年)の放送で、ようやく脚光を浴びて表舞台に登場した前田利家、この年に創作された。