内川木遣り(金沢市内川地区)              採譜:松嶋庄次

 

(エンヤーサッサ エンヤーサッサ)
1 エーどうじゃいナーどうじゃいナー 材木大地にべっついた

  合い挽きせんよにお頼みじゃ(アーヨイショ)

  顔には紅葉を吹き散らし えんやえんやと(ひ)いたなら(アーヨイショ)

  材木ずんずん出てくるぞ そこらを思よてエンヤーサッサ

  (エンヤサッサ エンヤサッサ)

  (はやしことば以下略)

2 エーありがたやありがたや 材木ぁずんずん出てきたぞ

  この坂上がれば赤椀で 酒をどっさり飲ますぞエー
  
  足場のよいとこ踏み込んで 力を合わせてお頼みじゃ


  そこらを思よてエンヤサッサ
   

 

3 エーどうじゃいどうじゃいナー 難じょな所に出てきたぞ

  こんな大道でとどめては 力者のかいながゆるんだか

  若い衆の腕がたんぽぽか かいなによりを入れ添えて

  そこらを思よてエンヤサッサ

 

金沢の南東、犀川の源流、内川の左岸に位置する山間の集落である内川地区に伝わる唄である。その昔、神社仏閣建立の際、巨木を近郊の山から切り出し、村人たちが木遣りで力を合わせてエンヤーサッサと唄いながら運んだと言う。江戸時代、何度も火災に遭った金沢の東別院(現在の建物の前身)、その建立の度に必要な巨木の運搬は、簡単ではなかったようである。内川地区の山本久次さん(没)の唄を基に採譜・編曲し「内川木遣り唄」として、先人たちの労苦を偲び、後世に伝えたい。