湯涌小唄(金沢市湯涌温泉)             作詞:高橋掬太郎 作曲:町田佳聲

 

1 摘んであげます いで湯の里で さまが心のネ エー恋の花

  春の湯涌に蝶が待つ おいでね

2 峰の木陰に そよ風うけて さまと眺めよ エー城下町

  夏の湯涌は避暑の里 おいでね

 

3 もみじ織りなす 山ふところで さまに抱かれてネ エーきのこ狩り

  秋の湯涌は鹿が鳴く おいでね

4 銀の山々 吹雪に暮れて さまが湯宿にネ エー心癒すよ

  冬の湯涌で雪見酒 おいでね」

 

◆金沢・兼六園近郊・山ふところに位置する湯涌温泉は、養老(年間(718年)開湯から加賀藩御用達の金沢の奥座敷として親しまれた。昭和8年に旧白雲楼ホテル創業者櫻井兵五郎が交友のあった作詞家高橋掬太郎と作曲家町田佳聲に依頼し、「湯涌音頭」「湯涌小唄」が完成した。その縁とともに初代・藤本e丈(故)は生前に作詞家高橋掬太郎と作曲家町田佳聲に深い交流があったと聞き、この度の制作完成もいにしえの導きかと深い感銘を受けたのである。現在湯涌温泉藤本流・端唄の指導に携わる藤本秀佳与(金沢出身)をえて藤本二代目家元・藤本e丈の監修の下、新たにCD化伝承曲として75年の時をえて蘇った。ここに三味線は二代目藤本e丈、唄小杉真貴子をはじめ邦楽界を代表される方々で完成した。

◆昭和8年制作の湯涌温泉を歌った「湯涌小唄」は、作詞:高橋掬太郎・作曲:町田佳聲のレコード化によって誕生した。75年の時を経て劣化が進んでいた。平成21年清元の三味線奏者藤本秀佳与が小杉真貴子の唄手でCD化、蘇ったのである。