湯涌音頭(金沢市湯涌温泉地区)               作詞:高橋掬太郎 作曲:町田佳聲

 

1 高尾くもればヨー 高尾くもれば 湯涌は雨よ ヨイトコラショヨイトコショ

  殿はいで湯で ぬれかかる (ヨイトコラショヨイトコショ ヨイヨイ)

2 栃尾峠は 栃尾峠は 吹雪に暮れて 熱い湯涌であたたまる

3 峠超ゆれば 峠超ゆれば 越中の道よ あの灯湯涌が なつかしや

4 加賀の湯涌よ 加賀の湯涌の 朝鳴く鳥は 謎の小唄で 足止まる

5 唄は桃色 唄は桃色 湯涌はおぼろ  主は月かや わしゃホトトギス

6 せつないおもいを せつないおもいを 流れる雲へ 乗せてやりたや 湯涌の里へ

7 恋はたのしや 恋はたのしや 湯涌の宿で見果てぬ夢路を 添い寝する

8 泣いたあの夜の 泣いたあの夜の 今夜高尾にするというた

9 月もしずむか 月がしずむか 夜ふけの湯つぼ 主と二人の 湯涌はぬくい

10 惚れて通えば 惚れて通えば 湯涌の道は 湯涌のつぼ 恋のつぼ

◆金沢・兼六園近郊・山ふところに位置する湯涌温泉は、養老(年間(718年)開湯から加賀藩御用達の金沢の奥座敷として親しまれた。昭和8年に旧白雲楼ホテル創業者櫻井兵五郎が交友のあった作詞家高橋掬太郎と作曲家町田佳聲に依頼し、「湯涌音頭」「湯涌小唄」が完成した。その縁とともに初代・藤本e丈(故)は生前に作詞家高橋掬太郎と作曲家町田佳聲に深い交流があったと聞き、この度の制作完成もいにしえの導きかと深い感銘を受けたのである。現在湯涌温泉藤本流・端唄の指導に携わる藤本秀佳与(金沢出身)をえて藤本二代目家元・藤本e丈の監修の下、新たにCD化伝承曲として75年の時をえて蘇った。ここに三味線は二代目藤本e丈、唄小杉真貴子をはじめ邦楽界を代表される方々で完成した。

昭和8年制作の湯涌温泉を歌った「湯涌音頭」は、作詞:高橋掬太郎・作曲:町田佳聲のレコード化によって誕生した。75年の時を経て劣化が進んでいた。平成21年清元の三味線奏者藤本秀佳与が小杉真貴子の唄手でCD化、蘇ったのである。